MISナビゲーションシステム

コンピューターナビゲーションの導入 2017年7月より日本に新しく導入されたポータブルナビゲーションシステムを用いた手術を開始しました。
使用に先立ち、開発されたアメリカのロスアンジェルスを訪れ、システムについて学び、実際使用しているアメリカの整形外科医から直接使用方法を学びました。
その後、全国の大学病院を含む先行施設として使用を開始しており、仰臥位手術が可能な患者様すべてに使用可能と考えております。
従来のナビゲーションシステムは人工関節の正確な設置に有用であるとされておりますが、非常に高額であり、また設備も大きいため使用できる施設が限られ人工股関節手術の5%程度しか使用されておりません。
手術前や手術中における準備が比較的煩雑であり、手術時間が延長する可能性があり患者様の負担を強いることにもつながります。
また十分に使いこなすためにはある程度の経験を要するとも言われており、広く普及していないのが現状です。



ポータブルナビゲーション手術 今回導入したポータブルナビゲーションシステムは、従来のナビゲーションと異なり手の平サイズで非常にコンパクトでありどの施設でも使用できます。
また非常に簡便に使用することができ、患者様の負担になる手術時間延長が1−2分程度と極めて短く、また習熟に要する時間はほとんどありません。
全国で先駆けて使用を開始し、その正確性の検証を他施設とともに行ってまいりましたが、人工関節の設置誤差は2-3度以内と従来のナビゲーションシステムと比較しても人工関節設置の精度は遜色がないという結果を得ました。
今後より正確な手術を行うために非常に有用なツールであると考えております。